蒸気機関車やコンテナ車両を楽しむための工夫

コンテナと組み合わせる

鉄道模型といえば新幹線やブルートレインといった、長距離編成の客車が一般的なイメージです。
これらの車両は多数製品化されていますが、それ以外にも蒸気機関車やコンテナを搭載している貨物車両も客車と同様に模型愛好家に好かれている製品です。
特に、蒸気機関車は重量感を持つ独特のフォルムが大きな人気となっています。

鉄道模型は電気で作動するので蒸気機関車も車内に電動モーターが仕込まれていますが、改造によって煙を排出させることも出来ます。それにより、実車さながらの力強い走行を再現出来るのが鉄道模型の蒸気機関車の楽しみの一つです。
現在では本物の蒸気機関車が路線を走行することは殆どありませんが、現在の街並みを再現したジオラマの中を、多数の客車や貨車をけん引させて走らせることが可能なことも鉄道模型ならではの楽しみと言えるでしょう。

その他にも、コンテナ車両は鉄道における貨物輸送の要であり、鉄道模型でも実際に使われているコンテナ車両が多数再現されています。
コンテナの形状や企業ロゴなど、本物を忠実に再現した作りになっているので、貨物車両に搭載させて走らせる他、貨物駅や運送会社のジオラマ作りにも便利です。
また、コンテナの模型は単体でも市販されているので、様々なデザインのコンテナを幾つも組み合わせることで彩りが豊かな貨物車両を構成させることが出来ます。

コンテナの模型には塗装が施されていない無地の製品がありますが、これは自分で塗装を行う際に用いる物です。コンテナのデザインは非常に多彩なので製品化されていない物も多く、鉄道模型で再現するには自分で塗装する必要があります。
その際、下地を塗りつぶす手間がかからない無地のコンテナが使用されているのです。


鉄道模型でトンネルや橋を制作する時のポイント

トンネル

鉄道模型では、より臨場感を出すためにトンネルや橋を制作すると良いです。
ただ、トンネルや橋といってもしっかりと計画を立てて作った方がより満足感が高いものができあがるでしょう。

トンネルを制作する時のポイントは、最初に入口と出口の位置を定めることです。入口と出口が明確になれば、後は好きな高さに発泡スチロールを積み上げていきましょう。トンネルポータルをつけると、よりリアルなものができあがります。トンネルでトラブルがあるとすれば、トンネルの中で脱線したりレールが汚れていて列車が動かなくなったりすることです。汚れている場合など掃除ができるように工夫しておかなければなりません。

そこで、トンネルの目立たないところに縦横20センチぐらいの穴を開けておくと良いです。中が汚れてしまったり、脱線した列車があったりした場合にはその穴を開くとトラブルを解決することが可能になります。

また、橋を制作する場合には、高さを確保するため勾配をつけるのが良いですが、勾配をつけることにより列車がスムーズに動かなくなる可能性があります。それを避けるならば、あらかじめレールを敷く位置を地上から10センチぐらいの位置にしておくことが必要です。

例えば、厚さ5センチの発泡スチロールを2重に重ねて高さを10センチとし、その上にレールを敷けば全体的に底上げができます。
そして、川にする部分をカッターナイフで削り取り、10センチほど深堀すれば川と橋の高さの部分を上手に表現することが可能です。
結果的に、立体感のあるレイアウトができあがるでしょう。